院長のコラム

2016年を振り返って

1年ぶりのコラム更新ですが、また例によってこの1年を振り返って見たいと思います。まずは古江中野眼科の院内編から。
今年は、大きな設備の更新としては、開院以来使い続けてきた手術顕微鏡を新しいものに更新しました。

 

ドイツZeiss社のOPMI Lumera-iです。
https://www.zeiss.co.jp/meditec/products/ophthalmology-optometry/cataract/visualization/surgical-microscopes/opmi-lumera-i.html
今まで愛用してきた顕微鏡もZeiss社のものでしたが、さすがに約20年前の顕微鏡に比べると、かなりの進歩があります。光学的に一番進化した点は、瞳孔領からの徹照がよくなり白内障手術時に顕微鏡のライトの光量をかなり下げても明るい術野が得られるようになったことで、患者さんの眩しさが軽減されました。網膜への光障害の可能性も、短時間の手術ではあまり考慮しなくてもよくなったのではないかと考えられます。

 

昨年のコラムで報告しましたが、昨年に白内障手術の術前検査用の眼軸長測定装置を最新機種のIOL master 700にアップデートしました。そして今年は手術顕微鏡をZeiss OPMI Lumera-iに変更したことで、この二つの装置をリンクさせる最新の手術支援システム『Zeiss CALLISTO eye』を導入しました。
https://www.zeiss.co.jp/meditec/products/ophthalmology-optometry/cataract/visualization/or-management-systems/callisto-eye.html
今までは白内障手術時に、強度の乱視を矯正するためのトーリック眼内レンズの乱視軸のマーキングは手作業で、煩雑かつ精度にも疑問があるものでしたが、CALLISTOを使用することによって、術前検査で取得した角膜乱視の情報を、手術中に顕微鏡の視野内にスーパーインポーズ表示して、極めて軸ズレ誤差の少ないトーリック眼内レンズ手術が可能になります。また、白内障手術の中でキーポイントになる円形前嚢切開:CCCの時も、予定切開ラインをCALLISTOで顕微鏡画像上に表示させることでより正確なサイズの切開が可能になります。
まだ国内でも眼科手術施設にそれほど普及していないシステム(現時点でまだ日本国内で約40施設のみ)ですが、乱視を含めた手術のQualityを要求される時代になって、術者のストレスを軽減し、患者さんにより質の高い術後視機能を提供するために非常に有用と思われ、今後の発展の可能性を感じました。

眼科では診断機器の分野でも、手術機器の分野でもこの数年の進化スピードは非常に早く、設備の更新をしていくのは中々大変なことですが、日々新しい情報をキャッチして、患者さんにとって有用なものはこれからも積極的に導入していきたいと考えています。

 

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