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院長のコラム『2018年を振り返って』(その2)

さて、もはや恒例となってしまった年一回の『院長のコラム』の更新ですが、最後に今年もカープについても振り返っておきましょう。

 

巨人軍以外では史上初めてのセ・リーグ三連覇、これはもう文句なしに褒めたたえてもいいことだと思います。攻撃陣では、タナキクマルのセンターラインがしっかり固定され、鈴木誠也も多少の故障欠場はあったものの、4番として見事な成長を見せてくれました

 

特に丸選手は2年連続MVPを獲得する大活躍でしたが、今年の成績で驚異的だったのが、OPS (On-base plus slugging) : 1.096という数字です。「OPS」とは野球において打者の力量を評価する指標の1つで、出塁率と長打率を足し合わせた値です。これは、「相手よりも得点が多いチームが勝つ」という野球のルールにおいて、得点と最も相関係数が高い数値として、近年注目されているものです。今シーズンの丸選手のOPSは1.096、鈴木誠也選手のOPSは1.057でした。これは今年のセリーグの1位と2位で(OPSが1を超えた選手はセ・リーグで4人しかいません)、パ・リーグではソフトバンクの柳田選手が1.092で唯一の1超えでした。
OPSの基準としては、以下のように言われており、日本プロ野球史上、生涯通算記録でのOPSランキングを見ると、今シーズンの丸選手、鈴木誠也選手のOPSがいかに凄い数字であるかがよく分かります。

また投手部門では、大瀬良投手がついに大器の片鱗を見せ始め、15勝7敗で最多勝と最高勝率のタイトルに輝きました。大瀬良投手は、一時期肘を痛めたりしてフォームも猫背のこじんまりとした感じになってしまっていましたが、今シーズンは大きく胸を張る大学時代のようなフォームに戻り、球威を取り戻してきたと感じました。彼のポテンシャルはまだまだこんなものではないと思っています。来シーズンは久々の20勝投手を目指して欲しいと思います。

 

しかし、丸選手がFAで、よりによって巨人軍へ移籍してしまったのは、本当に残念です。カープファンの間でも色々と意見が分かれているようですが、確かにプロ野球選手の評価はお金、年棒で報われるわけですから、より高い評価をしてたくさん給料を払ってくれるところへ移籍するのはFAという制度がある以上は、正当な選手の権利です。でも、今までの新井さん、黒田さんなどのケースと違って、リーグ三連覇を成し遂げてMVPを2年連続して獲った中心選手が同じリーグのライバルにお金で引っこ抜かれていく姿を見るのは、正直言ってガッカリです。先日、NHKの「アナザーストーリーズ」という番組で、今年亡くなった衣笠祥雄さんの最後のインタビューが放送されましたが、番組最後のインタビューの中で、衣笠さんは「プロ野球選手にとって一番大事なことは、常に全国の子供達が自分を見ているんだということを忘れないこと。子供達に(自分も将来、あんな選手になりたい)と思ってもらえるような、そんな行動を取らないといけない」と熱く語っておられました。黒田選手が2015年シーズンにメジャーリーグから復帰したときは、メジャー球団
から年棒1800万ドルを提示されていたにも関わらず、年棒4億円でカープに戻ってきてくれて、「男気」という言葉がブームになりました。丸選手は読売ジャイアンツに高評価をされて彼にとっては良かったでしょうが、これがカープファンの子供達の目にはどう映っていたことでしょうか。「僕も丸選手のようになりたい」と思った子供がどれ程いたでしょうか。

来年のカープ、四連覇は正直厳しいでしょうね。丸の穴は埋まらないと思いますが、これをチャンスと捉えて、松山、西川、野間、バティスタ、下水流、さらには坂倉あたりに奮起して欲しいです。できたら、エルドレッドの抜けた穴を埋める大砲も獲ってきてくれないかな。投手陣では、大瀬良が大エースへの階段を駆け上り、今シーズンダメだった薮田や岡田が復活してもっと失点を抑えてくれたらと期待しています。日本一を獲らないまま黄金時代が終わるようなことだけはやめて欲しいです。密かに期待しながら、来年も応援を続けていきましょう。

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