院長のコラム

2017年のカープを振り返って

昨年は25年ぶりのセリーグ優勝を遂げたカープですが、黒田が引退して、その勝ち星だけでなく、精神的な支柱を失った穴は埋まるのだろうかと非常に危惧していました。ところが、ご存知の通りのブッチギリとも言える強さで、セリーグ連覇を達成してくれました。
先発投手陣の柱と期待されたジョンソンが不調に喘ぐ中、前半は岡田、中盤以降は薮田が大活躍してくれました。また、鈴木誠也も終盤はケガで出れませんでしたが、途中までは打点王を取りそうな勢いでしたし、安部や西川も大きく成長したシーズンでした。

しかし、去年の宿題として残っていた『日本一』は今年もダメでした。というか、まさかの下剋上でシーズン3位のDeNAにクライマックスシリーズで破れてしまうという大失態を演じてしまいました。リーグ優勝を早く決めすぎてコンディショニングが難しかったとか、石井拓朗コーチ、河田コーチの同時退団発表で意気が下がったとか、色々な事が巷で言われておりますが、やっぱり采配、監督の差が出たと私は感じました。カープが苦手なイメージを持っている先発左腕を惜しげも無く中継ぎで投入して来たり、シーズンがダメでも調子の上がって来ていた打者を代打起用したり、ラミレス監督が打つ手がビシビシと当たっていました。それに対して、緒方監督は1年間やって来たスタイルを変えないことに拘り、ズルズルと連敗してしまいました。長いシーズンで成功していたやり方を変えたくないというのも分かりますが、そのやり方で唯一シーズンで負け越したチーム相手に対して同じやり方で戦ったのでは、当然の結果とも言えます。

来年こそは、3連覇のみならず、日本一を勝ち取って欲しいですね。鈴木誠也選手もまだリハビリ中で、戦力的には今年と比べて上積みは難しい状況にも見えますが、今年も薮田や岡田の成長が見られたように、若手の成長に期待しましょう。
ドラフトでは広陵高校の中村奨成捕手の獲得が大きな話題になりましたが、私の個人的な来シーズンの押しは、高橋昂也投手と坂倉将吾捕手です。まだ若いのでいきなり大活躍は難しいでしょうが、数年後にはこのバッテリーがカープの柱になってくれると期待しています。
チケット販売は、もう少し何とかならんものでしょうか?1シーズンのチケットを全て3月で売ってしまう今のやり方は、球団経営にとっては良いのでしょうが、せめて3ヶ月ごととかに出来ないものかと思いますね。チケットキャンプの閉鎖で、少しは転売目的の買い占めが減ってくれたら良いのですが、、。

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